https://news.yahoo.co.jp/articles/4488f2590840be43f0e790ea7f16dfc8bcd10996

マヂラブが子育ての新たな可能性をみせた「うんこ飽きさせ師」
テレビっ子のライター“てれびのスキマ”が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。2020年から毎日欠かさず更新中。

■『もしも師』
マヂカルラブリーが提唱するのは「うんこ飽きさせ師」。うんこをやたらおもしろがる「うんこ期」の子供にうんこショーをしつこく見せて飽きさせるというもの。
そんなにうまくいくかなと思っていたら、絶叫しながら爆笑していた子供たちが本当に途中から怪訝な顔になっていき、最後には「帰れ」コールが起こるほど。帰宅後、自宅で親から感想を聞かれ「うんこは飽きた」「汚い言葉を使うのはよくない」と答えるのがスゴい。本当にこのやり方、使えるんじゃないか。
ニッポンの社長は「褒めクレーム師」、オズワルドは「復縁ソング師」とこちらもそれぞれの持ち味が活かされていてよかった。
そしてバカリズムは「隠して返す師」を提案。自分の大事なものをなくすと悲しい。そのなくしたものが戻ってくると喜ぶ。
「なくす前より戻ってきたあとのほうがテンションが上がっている」というのをグラフにしてプレゼンし「その差額分を意図的に作ってプレゼントすると下手なプレゼントよりもうれしい。だってスマホをなくした人が今欲しいものはなくしたスマホなんだから」ともっともらしく語る。底意地は悪いけど説得力抜群でバカリズムらしい。
まずBKBがターゲット。スマホを隠され慌てたあと、数分後椅子の下から見つかりホッとする。その様子を観ていたななまがり森下から電話がかかってきてそれが誕生日の“プレゼント”だと告げられるとBKB「怖過ぎるって!」。
トム・ブラウンみちおは同じことをされるも、戻ってくるときスマホが椅子の上にあり、明らかに怪しかったため、席を離れ犯人をおびき出そうとする。
電話でも「スタッフさんでヤバい人がいる」と完全に主旨が変わってしまう失敗。放送の順番ではBKBが先だったけど実際はみちおのほうが先で戻す場所を改善したのでは?と思った。
JOYにはハンガーラックにかけたお気に入りのアウターを隠して返す。隠して15分後「俺のアウターは?」と気づくと店内の電気が消え、ケーキが店員より持ち込まれお祝いされると、このタイミングでプレゼントとして包みが渡される。その中にはアウター。それを開ける様がしょうもなくておもしろい。JOY「な、なにこれ、怖っ!」。
どれもバカバカしいけど人間の心理を巧みについていて“発明”だった。
■『あたらしいテレビ』
今回は、佐久間宣行を中心としたドラマ好き部屋、藤井健太郎を中心としたバラエティなどを語る部屋、若者の部屋でそれぞれ語り合っているのを司会のかまいたちがモニタリングするという形式に。
「泣いたコンテンツ」の話になり映画やドラマでは泣いたことないという藤井。『熱闘甲子園』や『30人31脚』などでは泣くと言うと「人の心あるんやな」と山内。濱家「お笑いに支配された人」。
10代のインフルエンサーや起業家たちが集まった若者部屋では「テレビはほとんど観ない」という人が大勢を占めるなか、ひとりのテレビ好きが孤軍奮闘。そんななかで「番組表って見にくくない?」という指摘は目からウロコだった。
これはすぐにでも着手できるものだと思うので改善してほしい。「こういうコンテンツがあれば観る」という話題で挙げられたものはさんざんテレビがやってきたことばかりで、「つまんないかおもしろいかわからないから観ればいいという意見もわかる。けど、その必要ないですもんね。おもしろそうな情報が向こうから来るんだから、それしか観いひんわ、そりゃ」という濱家の指摘と合わせれば、やはりいかにアクセスしやすくするかといったハード面が大事なんだろうなと思った。
ダウンタウン松本について「おべっかで支えられているわけじゃなくてちゃんと一番おもしろい」と藤井が評すと、さらば森田「こんなこと言っちゃあれなんですけど……松っちゃん、平場バリ強い(笑)」。
松本が左利きだったから左手でご飯を食べてたくらい松本に影響を受けた濱家は、実は『キングオブコントの会』で松本とコントができるチャンスがあったがコロナにかかりダメになってしまったという(おそらく松本×小峠でやった『管理人』)。
濱家「泣きましたね。めっちゃ泣きました(苦笑)。だから及んでなかったってことやろうなって解釈……。今じゃなく。及んでなかったから次へ向けてもっとやらなきゃお前まだまだやでって神様に言われてんやろうなっていうふうに思うようにしましたけど……この話してたらまだ悔しい」。
その話をしているときにBGMで薄めにかかっていたのが「ああエキセントリック少年ボウイ」だったのがちょっと可笑しみもありつつ切なくて沁みた。