中国四川省、高さ30mの仏像の取り壊し「チベット僧の立会いを強要」
2022年1月9日
https://www.visiontimesjp.com/?p=29778
中国共産党(以下、中共)当局は去年12月、四川省カンゼ・チベット族
自治州にある高さ約30メートルの仏像を取り壊す際、チベット僧侶や地
元住民に現場に立ち会わせたことが明らかになった。現地のチベット人
は、1966年から1976年までの文化大革命の再現のようだと振り返った。
ラジオ・フリー・アジア(RFA)によると、中共当局は同自治州にある高
さ99フィートの仏像が、「高すぎる」という理由で取り壊した。当局は同仏
像のほかに、チベット人の巡礼者やその他の信者が使う伝統的なマニ
車45個をも破壊したと、情報筋が述べた。
中共当局は去年12月12日から21日までの9日間、仏像とマニ車を取り
壊す際に、トーサム・ガツェル寺の僧侶と近隣の町に住むチベット人を
強制的に解体作業に立ち会わせたという。
匿名希望の地元のチベット人は、「見物人が写真や動画を撮ったり、
騒ぎを起こしたりしないように、多くの警察官が警戒していた」「他の村
のチベット人たちまで強制的に連れてきて、取り壊しを見させた」と語った 。
現在、同仏像は完全に破壊されている。中共当局によると、地元のチ
ベット人たちに「教訓」を与えるために、解体作業を見させたという。
匿名を条件に語った別のチベット人は、中共当局が同仏像と近くに建
てられたマニ車を「非常に無礼な方法で」破壊したと述べた。 「中共政
府がチベットの伝統的なものをすべて破壊し、まるで文化大革命のよう
だ」と語った。
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