金色刺しゅうのはかまに、虹色のリーゼント。北九州市の成人式が開かれた北九州メディアドームでは
9日、今年もきらびやかな衣装やメークをまとった新成人ら約2600人が集まり、門出を祝った。
「成人式はみんな、世界で一つだけの花」。北九州市の代名詞ともなった“ど派手”な衣装を手掛け、成人式を支え続ける女性がいる。

市内の衣装レンタル屋「みやび」の店主池田雅さん(50)。今年は福岡県内外の約500人に衣装を貸し出した。
「成人式は人生の大儀式。一生の思い出をつくる手伝いをできたら」と話す。

みやびがど派手衣装を手掛けたのは、2003年の成人式で、2人の男性が、全身金・全身銀の衣装を発注したのがきっかけ。
それ以来、先輩を超えたいという新成人と共に独特の衣装を生み出してきた。「できないとは言いたくない」と、採算を度外視して衣装を作ったこともある。

9日が誕生日という中村佐助さん(20)の肩には鳳凰(ほうおう)の頭を模した人形。1年前から何度も相談して完成したという。
「男手一つで育ててくれた父親に感謝を伝えたい」と笑みを浮かべた。

新型コロナウイルス禍での開催となり、会場ではマスク着用や検温、入場者の事前登録などの対策がとられた。
「この状況の中、みんなで成人を迎えられてよかった」と参加者は安堵(あんど)した。

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