去年1年間に県内の山岳で遭難し死亡した人は47人で、前の年より15人増え、交通事故による死者数を上回りました。
県警によりますと、県内では去年1年間で257件の山岳遭難が発生し、遭難者数は276人に上りました。
件数、人数ともに前の年の1.4倍に増え、新型コロナウイルスの感染拡大前のおととしとほぼ同じ水準となっています。
このうち転落するなどして47人が死亡、115人がけがをしました。
いずれも前の年を上回り、死者は去年1年間の交通事故による死者数を上回りました。
一方、けがもなく無事救出された人は112人で、過去10年間で最も多くなりました。
道に迷うなど初心者の入山が増えているとみられ、県警は力量にあった山登りを呼び掛けています。
この年末年始期間の遭難は2件で、アイスクライミング中に転落した男性が大けがをしましたが、命に別状はないということです。
こうした中、中央アルプスではきのうの朝、宝剣山荘を出発した東京都の47歳の男性の行方がわからなくなっています。
警察は午前中からヘリや地上からの捜索をおこないましたが、今のところ発見には至っていません。

https://news.yahoo.co.jp/articles/e985b444b2f63a784cc4be4c37561c5b164c4975