小麦粉、油、マヨネーズ…値上げラッシュの２０２２年 現場は悲鳴も
https://news.yahoo.co.jp/articles/38392b8deff25e660aa0365cdb1b7c4673f948da
食材など様々なモノが値上げラッシュとなっている２０２２年。中でも、「小麦粉」を扱う現場では早くも“頭を抱える”店も出てきています。
２０２２年は小麦粉や油、マヨネーズなどが続々と値上がりします。
製粉大手の「日清製粉ウェルナ」「ニップン」「昭和産業」３社は家庭用の小麦粉を１月４日納品分から値上げ。政府の輸入小麦の売り渡し価格の引き上げや、輸送費の上昇などが要因です。浅草にお店を構えるお好み焼き屋さんは頭を抱えていました。
浅草つる次郎 浜田圭二 店長
「小麦粉になってくるとうちのメインの商品なので、これがないと始まらない」
２５キロ入りの小麦粉が昨年末、１袋２５０円以上値上がりしたといいます。お店では１日約１０キロ小麦粉を使用していて、早いと２日で使い切ってしまいます。
浅草つる次郎 浜田圭二 店長
「いろんな材料が少しずつ値上がりされていくので、最終的には値上げということも念頭にいれていかなきゃいけないかなと思ってます。」
私たちの食卓を襲う値上げの波、２０２２年はあらゆるものが値上げされます。東京・墨田区のスーパーでは・・・
スーパーイズミ 五味衛 社長
「あんパンとかは（値段を）少し上げる形になりました。」
小麦粉を主な原料とするパン。山崎製パンなどは１月１日分から、商品の値上げを開始。それを受け、こちらのお店ではあんパンを３円ほど値上げすることに。パスタ関連商品もニップンなどが２月納品分から、うどんはシマダヤなどが３月納品分から値上げします。
これに先がけ、うどんチェーン店の丸亀製麺は、原材料費の高騰などで１２日から、うどんや天ぷらなどの一部商品を値上げします。主力商品のかけうどん（並）やぶっかけうどん（並）は３２０円から３４０円に。
梅むら 三代目店主 大窪諭さん
「結構上げますね。２０〜３０円って結構でかいですね。『丸亀製麺が２０円上げるから、うちも２０円あげる』とは言えないですよね。」
大手うどんチェーン店の値上げに驚きを隠せないのは、東京・江東区の砂町銀座商店街にお店を構えて７２年の「梅むら」です。店頭には和菓子にテイクアウトのうどんが並び、店内飲食もできます。実はメーカーから仕入れているうどんが、２月から１食あたり２円値上がりすることが決まったというのです。
梅むら 三代目店主 大窪諭さん
「そのまま値段に転嫁しますよとはなかなか出来ないじゃないですか。お客さんと近い商売なので、そこら辺は悩みどころですね。」
季節ごとに選別された「煎り粉」と、北海道産の日高昆布で出汁をとった透き通ったスープが自慢の「塩うどん」は一杯３８０円。
お客さん
「安いです。子どものころの味というか、ずっと定期的に来ています。」
長年、価格を変えずにやってきましたが・・・
梅むら 三代目店主 大窪諭さん
「キリのいい数字（の値上げ）は考えてますよね。５円とか１０円とかですけど。とりあえずは（値上げせずに）頑張りますとしかお客さんには伝えてないです。」
お客さん
「もともとすごくお得だし、多少上がっても支障はない。」
まさに下町客の心意気に支えられているうどんです。
しかし値上げは小麦粉だけではありません。
キッコーマンの醤油や、Ｊオイルミルズの油などが２月から値上げされます。さらに３月からは、キューピーや味の素などがマヨネーズの価格を引き上げます。
お客さん
「すべてが値上げしていますよね。買い物するときには一か所で今まではしていましたけど、なるべく時間のあるときに色んな所を回って買う。」
スーパーイズミでは、醤油や油などは特売商品の目玉として重宝するということもあり、値上げはお店全体の売上にも関わるといいます。
スーパーイズミ 五味衛 社長
「多少（値段が）上がるとお客さんは前ほど飛びつかなくなるような気がするし、やっぱりお客さんに来てもらわないとうちも商売にならないので」
お店としては今後、値上がりしないメーカーの商品を仕入れるなどして対応していきたいといいます。（10日17:49）
