福島原発1号機、調査開始できず
東電、放射線量計などに異常
東京電力は12日、福島第1原発1号機で開始予定だった原子炉格納容器の内部調査を、準備作業段階で一時中断したと発表した。使用する水中ロボットの放射線量計などの表示に異常が起きたためで、調査は開始できていない。
東電は原因究明と対策を実施後に再開する予定だが「見通しは立っていない」としている。
調査は溶融核燃料(デブリ)の取り出しに向けた情報収集が目的。12日は、汚染水がたまった容器内を進む調査用ロボットのケーブルが引っ掛からないよう、事前に別のロボットを使って通り道となる金属製の輪「ガイドリング」の取り付けを始める予定だった。
https://nordot.app/853913914447118336
水中ロボ、廃炉の内部調査に投入 福島第1原発1号機で東電
東京電力は12日、福島第1原発1号機の廃炉に向けた準備作業のため、原子炉格納容器内部の本格調査に着手する。1号機は事故時の冷却作業が遅れ、全ての核燃料が溶け落ちて格納容器の底に堆積しているとされる。同じく炉心溶融を起こした2、3号機より損傷規模が大きく、詳しい内部の状況は不明のままだった。全容の把握に向け、新開発した水中ロボットを使った一大プロジェクトが始まる。
https://kahoku.news/articles/20220109khn000016.html