大阪府 オミクロン株への感染疑いの80代女性1人が重症
2022年1月12日 17時45分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220112/k10013427201000.html
大阪府の吉村知事は、オミクロン株への感染が疑われる80代の女性1人が重症になっていることを発表しました。
そのうえで、今後も感染が拡大する可能性が高いとして、感染対策の徹底を重ねて呼びかけました。

大阪府の吉村知事は記者会見で、府内の感染状況について
「第6波の入り口部分で今の感染者数ではないか。オミクロン株の感染拡大力が非常に強いことを物語っており、まだピークアウトする状況ではない。今後も感染拡大する可能性が高い」
と述べ、府民に対し、感染対策の徹底を重ねて呼びかけました。

また、吉村知事は、オミクロン株に感染している疑いがある、府内に住む80代の女性1人が重症となっていることを明らかにしました。

女性は、新型コロナのワクチンを2回接種していて、複数の基礎疾患があるということです。

府内の重症病床の使用率は、12日の時点で1.0%にとどまっていますが、吉村知事は「医療従事者やエッセンシャルワーカーが感染したり、濃厚接触者となったりすることも想定され、重症病床があふれるより先に、
医療機関や社会インフラが機能停止する可能性が高い。これまでの想定とは違うパターンを考えないといけない」と述べ、感染の急拡大に強い警戒感を示しました。

そして、感染症法の指定感染症として「2類相当」となっている新型コロナウイルスの扱いについて「感染者数が数万単位になれば手に負えなくなる。
このままの路線で行くのか、季節性インフルエンザなどと同じ『5類相当』にするのか、国は専門家も入れた本質的な議論を行うべきだ」と述べました。