東京の重症者数は国基準なら1カ月14倍増! 都基準が「オミクロン株は軽症」をミスリード
https://news.yahoo.co.jp/articles/39a14a2b700c46c8e965cf1443f14ea3d9941978

都の11日までの1週間平均の感染者数は890人。前週比981%の激増だ。一方、重症者数は4人にとどまり、重症病床使用率は0.8%(4人/510床)とガラガラだ。

 東京でもオミクロン株が広がっている。「オミクロン株は重症化しない」との説を裏付けるような数値に見えるが、ここにはカラクリがある。

 都の基準の重症者は、人工呼吸器やECMOの管理が必要な患者のみが対象となっている。国の基準では、ICU(集中治療室)に入っている患者も重症者に入れているが、なぜか都はICUに入っている患者を含めていない。

 WHO(世界保健機関)は、オミクロン株について、鼻やのどに影響がでるとの研究結果が多く、肺炎を引き起こすこれまでの変異株との違いを指摘している。つまり、オミクロン感染の場合、人工呼吸器の出番が少なくて当然なのだ。

 問題は人工呼吸器やECMOに加え、ICUを使用している患者も含めた国基準の重症者数だ。国基準だと、東京で急増している。

 東京の国基準の重症者数は昨年12月11日は10人だったが、今年1月4日は47人、11日は148人へと膨れ上がっている。1カ月前から14倍、ここ1週間で3倍である。