■ヒモみたいなのを飼って3ヶ月くらい経つ
ちょっとした出会いがあって、それならたまに家に来てくれたらいいよその分お金渡すから。
という関係の同い年の友人ができた。
諸事情で休職中ということで、見た目もすごく好みだったので金で割り切れる簡単なセフレができるならいいと思った。
そもそもアプローチは向こうからで、お金なんていらないから会いたいって言っていた。

ただ、自分の育った家庭が極貧だったせいか貧乏な人間を見るのが苦手だった。
ストレスで酒を毎日飲むその男の姿を見て、対価はあるにしろ金を渡してみたかった。
毎月6万円。
年収800万円の外食をしない、少食で固定費も少ない、掛けるとしたら美容費用くらいの寂しい女にとっては大した出費ではなかった。
男は大体週に一度来た。最初は居心地悪そうだったが、好きに過ごせと放っておいたらその内昼寝もするようになった。
皿を洗ったり、私の髪を洗ったり乾かしたり、一日中べったりくっついてきて、
キスやセックスや添い寝をして3日ほど泊まって帰って行く。

お金を渡すときは指示していないけど正座して座って、
情けないような寂しいような目をして「ありがとうございます」という。
大した金でもない。月の半分女の相手して6万円じゃ労働としては赤字なんじゃなかろうか。
気楽にやっているといいんだけども。
最近はソファに丸まって昼も夕方もぐーすかよく寝るので犬のようだ。
彼が休職している理由に同情したから行ったこと。
彼の見た目が好みで相手からアプローチをされてそれを断ってこの生活を提案したこと。
いつかきっと復職して若い女でも見つけてこの生活もあっさり終わるであろうこと。
さみしいけど仕方がないこと。
お金を多く積めばいいわけでもないだろうこと。
私が最悪の人間であること。
わかっていて全部やっている。
いつだって手放せるようにさみしさとずっと仲良くして行く。
ああさみしい
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