家電や家具などの不用品回収で高額な代金を脅し取ったとして、愛知県警は13日、名古屋市熱田区の「クリーンライフ」社長、浅井健太郎容疑者(37)=同県一宮市本町4=ら4人を恐喝容疑で逮捕した。

「トラック載せ放題」「追加料金は一切なし」とうたいつつ数倍〜十数倍の代金を請求したとされる。被害額は愛知、岐阜、三重の3県で少なくとも8100万円に上るとみられ、暴力団の資金源になった可能性もあるとして県警が使途などを調べている。

 他の3人は、現場責任者で同区六野1の会社役員、佐藤弘朗容疑者(34)と、作業員だった住居不詳、無職、越坂直哉(39)、名古屋市南区加福本通2、会社員、久保翔羅(21)の両容疑者。

容疑は共謀して2021年8月5日、冷蔵庫などの回収を依頼した同県岡崎市の男性(67)に「10万円以下でできる」としながら回収後に40万円を請求。怒鳴るなどして33万円のクレジットカード決済をさせたとしている。県警は4人の認否を明らかにしていない。

県警によると、金額が未記入の書類に署名させ、回収後に高額な金額を書いて要求し、現金がなければカード決済を迫る手法で、同5〜9月だけで645件の被害を確認したという。クリーンライフのほか、「ワールド・ウィング」「真心片づけ隊」「遺品整理クリーンメモリー」「ゴミ屋敷レンジャー」の名前でインターネット上で宣伝していた。回収品の行方は不明で自治体の許可を得ていなかった可能性があるという。

 浅井容疑者は15年秋ごろまで、名古屋市中区で風俗店やキャバクラ店を展開する「EIGHTグループ」を率いており、グループ店でも同様の高額請求トラブルが相次いでいたという。

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