松井市長が呼びかけた「大阪雨がっぱ」36万着…あれから2年弱でどうなった?

「使用していない雨がっぱがある人、それから雨がっぱの在庫がある人。ぜひ大阪府、大阪市に連絡をいただきたい」

大阪市には呼びかけに応じ、提供の申し出が殺到。
あっという間に約30万着分の雨がっぱやポンチョ確保の見通しが立ち、募集は4日間で打ち切られた。

市によると、寄付総数は雨がっぱ(ポンチョ含む)36.3万着、ガウン・エプロン4.4万着、防護服3.1万着。
到着から間髪入れずに配布を始め、在庫数はそれぞれ7000着、1000着、7000着(昨年12月20日時点)だという。

市本庁舎の玄関ホールにあふれ、消防が指導

当初、主な保管場所とした市本庁舎の玄関ホールは雨がっぱが入った段ボール箱であふれ返り、
20年6月初旬には市消防局の指導を受ける事態にも発展。
市火災予防条例では、燃えやすい合成樹脂類を1カ所に3トン以上保管する場合、消防署への届け出を義務付けているからだ。

「全国から一気に大量に集まって、受け入れるのも大変でした。
(20年)6月には市の別の施設に在庫を移し、配布を希望する方に取りに来ていただいています。
市内の医療機関や介護施設に配布したほか、市の各部局で利用しています。ありがたいことですが、とにかくすごい量で……。
はけ切れるか心配でしたが、市サイドから声もかけて毎月ちょっとずつ減っています」(健康局総務部総務課)

ちなみに、N95マスク(寄付総数5.3万枚)、サージカルマスク(44.4万枚)、フェースシールド(6.4万枚)、
手袋(71.2万枚)は在庫ゼロ。

市は当面、雨がっぱなどの配布希望を19日まで募るが、一掃する見通しは立っていないという。
https://news.yahoo.co.jp/articles/44ea983b976af530c776dd2cd57b67e8d12c8780