加賀一向一揆は、最低の民主主義国家だった? 『仁王の本願』著者・赤神諒が語る#3
本作品のテーマは〈民主主義の価値〉です。
「価値」は「代償」と言ってもいいかも知れません。
私は法律家でもあるのですが、法律を学び始めた頃は、民主主義は人類が到達した当たり前の政治体制だと思い込んでいました。でも、21世紀の世界では、民主主義国家よりも独裁国家の人口のほうが多くなりました。
民主主義はかえって制度疲労を起こし、分断され、疲弊し、弱体化してゆく。
そんな中で、やや大げさに言えば、〈民主主義への応援歌〉を書きたいと強く思いました。
歴史小説として考えた時、想起した舞台が〈加賀一向一揆〉でした。
https://kadobun.jp/serialstory/ninnounohongan/entry-43544.html