「中国などによるスパイ活動で脅威増大」デンマーク情報機関が警告
https://www.epochtimes.jp/p/2022/01/84778.html
デンマークの公安および情報機関である国家警察情報局(PET)は
13日、同国に対する中国、ロシア、イランからの諜報活動は近年活
発化し、脅威が著しく増大していると警告を発した。
PETが発表した同国に対するスパイ活動の脅威評価の報告書による
と、外国からの諜報活動には主に、影響力活動、嫌がらせ、技術や
知識の不正入手の試み、暗殺計画などが含まれている。
北極への関心から、脅威はデンマークの自治領であるフェロー諸島
やグリーンランドにも及んでいるという。
デンマークの防諜機関の責任者であるAnders Henriksen氏は、「我
が国の学術成果に対する中国の関心は明らかに高まっており、中
国はデンマークの先端技術や知識を自国に移転しようと力を注いで
いる」と指摘した。
「その脅威は一部の大学や学術交流活動の中に潜んでいるが、学
術機関は諜報活動に対する警戒が足りない」「特定の研究では例え
早期段階であっても、軍事目的に利用される可能性がある」と同氏
は指摘した。
報告書によると、外国の諜報機関が特に関心を寄せているのは、外
交・安全保障・防衛政策などの政府部門とエネルギー・原材料分野
の関係者だという。
海外から優秀な研究者を集める中国の人材招致プロジェクト「千人
計画」は、少なくとも30人のデンマークの研究者を採用したとデンマー
クメディアは昨年伝えた。
デンマークの対外情報機関のトップを務めるラース・フィンセン(Lars
Findsen)氏は、機密情報を漏えいした疑いで、昨年12月に逮捕された。
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