ドル箱だったサッカー日本代表戦「視聴率低迷」が止まらない背景

W杯初出場を決めたジョホールバルの歓喜(1997年11月16日)での44.7%を皮切りに高視聴率を連発してきたが、
今やその右肩下がりに歯止めがかからない。来年のカタールW杯に向けて、9月2日に始まったW杯最終予選からアウェー(敵地)戦は
ついに地上波放送が完全消滅してDAZN(配信)のみ。
現状では、サッカー日本代表の「オワコン」化が急速に進んでいるといわざるをえない。

◆視聴者層の中心は50代男性 10代&30代は極端に低かった

数字は決して嘘をつかない―。13.1%というTV視聴率は、実力的には格下のオマーンに初めて敗退したことに匹敵する驚愕の数字だった。

「日本代表は今、W杯に出場して当たり前と思われている。でもそうではないことがオマーン戦でわかっていただけた。
コロナ禍が続く中、今後もTVでも是非応援していただきたい」

日本サッカー協会の田嶋幸三会長(63)が試合翌日にTV応援を求めるコメントをしたことに苦しい胸の内が見え隠れする。

わかりやすい比較がある。ハリルジャパンも前回のW杯最終予選のホーム開幕戦(2016年9月1日・対UAE)で敗退、その時の視聴率は17.2%だった。
かつてサッカー代表戦は20%どころか、30%を超える視聴率を叩き出した。
それでも「ゴールデンタイムでは世帯視聴率が15%取れたら、その番組はコンテンツとして合格です。次もある。
サッカー日本代表が、それも4年に1度のW杯最終予選の開幕戦で『15』を切ったということは、我々にとっても驚きの数字でした」
(民放スポーツ担当ディレクター)

https://news.yahoo.co.jp/articles/4bd0c0f463509ed4ea4bc5d521efe3aafefb8ab3