大学入試センターは16日、2日間の大学入学共通テストで、試験時間中にスマートフォンをのぞき見しようとするなどの不正行為が3件あり、3人の受験生が失格になったと発表した。

三重県の会場では、受験生が国語の時間にスマホを股に挟み、必要に応じて参照できる状態で試験を受けていた。
開始から約50分たったところで、試験監督が不審な動きに気づいて不正が発覚した。

受験生は「分からない問題を調べるためだった。画面がスリープモードにならないように触っていたが、解答するための使用はしていない」などと話したという。
スマホを調べたところ、外部に問題などを流出させたような記録はなかった。

神奈川県の会場では、英語のリスニング試験の際、開始の合図の前に、試験用のICプレーヤーを作動させる不正があった。
受験生は直前に居眠りをしており、目覚めた時にプレーヤーがあったため、既に試験が始まっていると勘違いしたという。

徳島県の会場では、理科の時間に、他の受験生の答案をのぞき込んでいた受験生が失格となった。直前の数学でも不審な動きをし、1度注意を受けていた。