大学入学共通テストは16日、理科と数学の試験が行われ、2日間の日程を終えた。大学入試センターによると、他の受験生の答案をのぞき込むなど計3件の不正行為が確認され、3人が失格となった。このうち三重県の会場では、試験中に太ももの間にスマートフォンをはさんでいた受験生を、監督者が発見した。受験生は「分からない問題があればスマホで確認しようと思った」と話したという。
2年目の共通テストでも、複数の文章や資料を読み解かせる出題が目立った。河合塾教育企画開発部の浅野晴久部長は「昨年から出題傾向に大きな変化はなく、複数の資料を読み解いて考える力を問う意図が明確になってきた」と分析した。地理歴史・公民はやや難しくなり、数学I・Aなども難化したという。国語では、法律の条文や部活動規約など「実用的文章」の出題が注目されたが、昨年に続いてなかった。
新型コロナウイルスに関係する設問もあり、政治・経済では、「巣ごもり需要に対応し、2020年に売り上げを伸ばした企業があった」という選択肢があった。生物基礎では、血液中の酸素飽和度を計測する「パルスオキシメーター」が登場した。
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