ネックレスやリングをはじめとした宝飾品ブランドとして有名な、「4℃」を手がけるヨンドシーホールディングスの業績が悪化を続けている。
同社は1月7日に業績予想を大幅に下方修正した。売上高は予想比で5.4%減の383億円、営業利益は31.8%減の17億円となっている。その理由として、コロナ禍におけるギフト需要や出会いの場が減少したことを挙げており、それがクリスマス商戦での売上不振につながったと分析している。
しかしながら、「4℃」の業績後退はコロナ禍が始まる数年前から発生していた。
具体的には、2016年2月期の528億円に売り上げピークをつけて以降、5期連続で売上高も営業利益も減少している状態だ。
(中略)
「4℃ プレゼント」などと検索すると、「ダサい」「嬉しくない」などといった不穏な検索サジェストも散見される。
10年代前半までは、4℃にまつわるネット上の反応を見ると、Yahoo!知恵袋などでは4℃ブランドに対し好意的な投稿が多く見られた。
しかし4℃の業績が後退を始めた17年以降は、ブランドに対する手厳しい評価の投稿や記事が増加しており、20年には30代の女性が婚活相手からもらったカナル4℃のアクセサリーに不満を呈するTwitterの投稿が炎上したこともある。
例えば、「クリスマス 4℃」で検索をかけると、まずクリスマスに4℃を贈る是非について問うた記事や、4℃をプレゼントする際に避けるべきアイテムについて解説された記事が、本家の商品よりも上位に表示される。この時点で、クリスマスに4℃をプレゼントしようとした人の多くは足がすくんでしまうのではないか。
ヨンドシーホールディングスはコロナ禍に伴うクリスマス商戦の不振が業績後退の主要因と発表している。しかし、ライバル企業で業績を伸ばしている会社が存在していたり、コロナ前からも業績が後退していたり、検索結果やSNSの評判が芳しくなかったりすることが近年の業績後退の主要因ではないだろうか。
https://news.yahoo.co.jp/articles/82eac90c67dba5465196b943e1bcc26123389ce6