トンガ大規模噴火 現地の詳しい被害不明 豪政府 哨戒機派遣へ
15日南太平洋のトンガ付近で発生した大規模な噴火の影響で、トンガとの通信が困難となる中、オーストラリア政府は現地の詳しい被害状況を把握するため、17日にも軍の哨戒機を派遣する方針です。
南太平洋のトンガの首都、ヌクアロファから北に65キロほど離れた場所にある海底火山で15日発生した大規模な噴火では、トンガで最大およそ80センチの津波が観測されたほか、バヌアツなどで1メートルを超える津波が観測されました。
トンガの周辺国や太平洋に面する国々に出されていた津波に対する警戒または注意の呼びかけは16日正午ごろ解除されましたが、トンガのほとんどの地域ではいまだに電話やインターネットなどの通信が困難な状況が続いていて、詳しい被害状況もわかっていません。
こうした中、オーストラリアのペイン外相は16日声明を発表し、現地の道路や港などインフラの被害状況を把握するため、17日にも軍の哨戒機を派遣する方針を示しました。
また、ニュージーランドのアーダーン首相は、16日の会見で「首都ヌクアロファは火山灰に覆われているが状況は安定しているようだ。
一方、火山灰によって水道水が汚染されていて、清潔な水の供給が課題だ」と述べ、ニュージーランド政府としても被害状況を把握するため軍用機を派遣するとともに、必要な支援を提供する考えを示しました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220117/k10013434251000.html