福島県相馬市は、新型コロナウイルスワクチンの3回目接種を受けた医療従事者を対象とした副反応調査の結果を公表した。2回目と比べると、接種部位の痛みを訴える割合が高まる一方、発熱の割合は低下した。重症化や入院が必要な事例はなく、2〜3日で回復していた。
調査は昨年12月に実施。米ファイザー製または米モデルナ製のワクチンで3回目の接種を受けた市内の10〜70歳代の医療従事者141人(男性39人、女性102人)に対し、副反応の症状を複数回答で聞いた。
同様の調査は1、2回目の接種後にも行っている。1回目接種後は223人(男性50人、女性173人)、2回目接種後は220人(男性50人、女性170人)の医療従事者から回答を得た。今回は接種を進める中で調査したため、対象者数が少なくなっている。
3回目の接種後に接種部位の痛み(腫れやかゆみを含む)があったのは、84%の118人だった。1回目は78%、2回目は65%で、3回目の発症割合が最も高かった。男女別で見ると、男性は1回目68%、2回目58%、3回目77%、女性はそれぞれ82%、66%、86%だった。
一方、3回目接種後に37・5度以上の発熱を訴えたのは23%の32人で、1回目の3%より高く、2回目の38%より低くなった。男女別では、男性が1回目ゼロ、2回目30%、3回目23%、女性がそれぞれ3%、41%、23%だった。
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2回目と3回目で同じ副反応があった人に症状の程度を尋ねたところ、接種部位の痛みでは、2回目より3回目が「重かった」33%、「同程度」36%、「軽かった」31%だった。37・5度以上の発熱では、2回目と3回目が「同程度」42%で最も高かった。
市は接種するか否かを判断する際の参考にしてもらおうと、副反応に関する調査を継続的に実施している。結果はすべて市のホームページで閲覧できる。https://news.nifty.com/article/domestic/society/12213-1430515/