そうした夏目の気遣いは、有吉の母親にも伝わっていたようだ。

「三久さんと会うのは2度目でしたが、握手しましたよ。温かかったですねえ。とても優しくて綺麗なかたですよね」

 さらには、息子についても「弘行もずっと笑顔で、私は何も言うことなく、ただうれしいだけです」と感無量の様子。家族の前で式を挙げたふたりの挨拶は、シンプルなものだったという。

「誰もがするような、普通の言葉での、普通の挨拶でした。手の込んだことはしていません。素直に、幸せだってことをわかってほしかったんだな、と思いますよ」
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 そう言って、母親は「ふたりが今後も幸せに笑顔で暮らしていければ、それで充分ですわ」と微笑むのだった。何かと壁の多かった、ふたりの結婚。夫の地元でのこぢんまりとした挙式にふたりが求めたのは、ごく当たり前の、普通の幸せだった。