そんな作品への熱い思いは、中田監督とのやり取りにも見られた。中田監督は「台本に貘がハーモニカを吹くというシーンがあったのですが、『貘の持ち物はカリカリ梅だけにしたい』という強い意志を聞きました。何度か話をして、その方がいいということになった。いい意味で頑固者です」と裏話を披露すると、横浜は「原作を読んだとき、貘にとって一番大切だと思ったのがカリカリ梅。ハーモニカを持つと、そこが弱くなってしまうと思ったんです」とその意図を明かした。
 また劇中、貘の前に立ちはだかる強大な敵・佐田国を演じた三浦とは、バチバチにやり合うシーンがある。台本にないアドリブが多数あったといい、横浜は「アドリブというより、台本になくて原作にあるセリフを付け加えることはありました」と語る。

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