新型コロナウイルスの影響で生活に影響が出たことを装い、「特例貸付制度」を不正に利用して現金計40万円余りをだまし取ったとして、43歳の男が逮捕されました。

 詐欺の疑いで逮捕されたのは、韓国国籍の無職の43歳の男です。

 男は2020年7月と9月ごろ、北海道社会福祉協議会が実施している「特例貸付制度」を2度にわたり不正に利用して申し込み、現金計42万8000円をだまし取った疑いが持たれています。

 警察によりますと、男は「特例貸付制度」の対象外である生活保護受給者で、受給していることを隠して申し込みをしていたということです。

 男は2020年7月ごろに「緊急小口資金特例貸付借入」、9月ごろには「生活福祉資金(総合支援資金)特例貸付借入」を申し込んでいて、いずれも「新型コロナウイルスの影響で就いていた仕事の給料が半分ほどに減少した」との趣旨のうその理由を申込書に記載していたということです。

 同年9月ごろに外部からの情報提供があり事件が発覚しました。

 男は別の事件で逮捕され札幌刑務所で服役中で、容疑が固まった2022年1月20日に施設内で逮捕されました。

 調べに「生活保護を受けていたが、だまして現金を手に入れていた」などと容疑を認めています。

 警察は男の動機や現金の使い道などを詳しく調べています。

https://news.yahoo.co.jp/articles/945482a26ed57da88d892a7084adf79c775c7f53