浜松医科大(浜松市東区)精神医学講座の山末英典教授と他の6国立大の共同研究チームは21日までに、自閉症やアスペルガー症候群といった発達障害の総称「自閉スペクトラム症(ASD)」の世界初の治療薬として承認申請を目指す「改良型オキシトシン経鼻スプレー」の治験を行い、コミュニケーション障害などの症状改善の有効性を確認した。英学術誌「ブレイン」で近く発表する。
ASDの治療法は確立していないが、治験の結果は治療薬の実用化に一歩近づく成果という。山末教授らは脳から分泌されるホルモン「オキシトシン」に人との信頼関係を築きやすくする効果があることに注目。これまでも国内外の臨床試験で同ホルモンの製剤にASDの改善効果があることは確認済みだったが「反復投与すると効果がなくなる」との報告もあった。
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