HISの子会社などによるGoToトラベル給付金の不正受給問題で、観光庁は親会社であるHISに今月中をめどに事実関係の調査報告を行うよう指示し、その結果を踏まえてHISのGoToトラベル事業への参加を停止するかどうか検討するとしました。
HISは子会社2社による給付金不正受給について、18日、観光庁にグループ全体の統治体制を見直すとした改善報告書を提出しました。これを受けて、観光庁の和田長官は19日の会見で「HISの子会社への管理監督が不十分だった」と述べました。
観光庁 和田浩一長官
「観光庁としても、HISの子会社等への管理監督が不十分であったと言わざるを得ないと思います。今般の不正受給事案の事実関係についても継続調査にしっかり取り組んでいただいて、その結果を踏まえてHISのGoToトラベル事業への参加の停止についてどうするか考えたいというふうに思っています」
和田長官はこのように述べ、HISに対し事実関係に関する調査の結果を今月中をめどに報告するよう指示したと明らかにしました。その報告を踏まえ、HISの新たなGoToトラベル事業への参加の停止について検討するということです。
観光庁はすでにHISの子会社2社などを事業への参加停止とし、不正に受給した給付金の返還請求を予定しています。
https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4451658.htm?1642719161474