(高雄中央社)南部・高雄市で昨年10月、雑居ビルの火災により46人が死亡した事件で、台湾高雄地方検察署(地検)は21日、殺人罪と公共危険罪で容疑者の女を起訴した。
裁判では死刑を求める方針。女は交際している男性との関係のもつれから、線香の灰をソファにまき、火事を起こした疑いがある。
鑑識の報告によると、火元は1階にあった部屋のソファと見られ、死者はほとんどが一酸化炭素中毒やショック症状で亡くなったという。
また検察は目撃証言や監視カメラの映像などから、線香は部屋の中で30分近くくすぶり、大量の煙を出した後、大きく燃えて木製の内装に燃え広がった上に、1階に駐輪していたバイク59台にも延焼したと判断。
煙突効果により煙が上階に上り、46人の死者が出たとした。
検察は、女は男女関係がもつれたことがきっかけで事件を起こし、その後も後悔の念を抱かず、態度も劣悪だったなどとし、極刑を求める考えを示した。
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