松永はアジトというべき2カ所のマンションに監禁している人たちを振り分け、完全な"支配者"になった。
誰かを監禁すると、通電で恐怖を与え、食事などを制限した。
それは"実の子"である彼も例外ではなかった。初めて通電されたのは、テレビのリモコンでチャンネルを変え、ひどく怒られたときだった。

やがて、虐待の末に命を落としてしまう人が出ると、松永の命令に従ってその遺体を解体して鍋で煮込み、
ミキサーにかけて液状化してペットボトルに詰め、海などに捨てる作業を強制される。まだ子供だった彼もまた、それを手伝わされる。

「記憶に残ってるのがペットボトルと船なんですよね。(中略)ものすっごい臭いがするんですよ、そのペットボトルに詰めていたのが。
俺も一緒に手伝ってたんですよね、それを詰めるのを。で、船に乗って、何かをしてから家に戻ってたんですよね。
(保護されてから)自分でいろいろと調べていくじゃないですか。それで全部、つながったんです。ああ、これやと思って」

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