警視庁と岩手、茨城、千葉、神奈川の4県警などの合同捜査本部は25日までに、メキシコから密輸した覚醒剤を営利目的で所持したなどとして指定暴力団・稲川会傘下組員・田辺高士容疑者(53)=千葉市中央区都町=や、指定暴力団・住吉会傘下組員、
高上雅之容疑者(69)=千葉県銚子市小浜町=ら男女7人を覚醒剤取締法違反や麻薬特例法違反の疑いで逮捕し、
計約169キロ(末端価格約101億円)を押収した。逮捕は19〜24日。いずれも容疑を否認している。
田辺容疑者らは去年7月、仲間の一人が契約していた東京都大田区の物流倉庫に、船舶部品に紛れ込ませてメキシコから中国を経由して大井埠頭に船便で密輸された覚醒剤約133キロを、覚醒剤と知りながら所持した疑い。
米麻薬取締局(DEA)から、メキシコの麻薬組織が日本に覚醒剤を密輸したという情報があり、捜査当局が本物の覚醒剤とすり替えていた。

 警視庁は2020年にもメキシコから密輸された覚醒剤約36キロを押収していて、暴力団の資金源になっていたとみて関与などを捜査していた。同様の手口が多いメキシコの麻薬カルテルから密輸されたものとみて、米麻薬取締局と連携して調べている。

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