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岡田、内山が3位 男子と男子ユース 全日本ブレイクダンス
2024年パリ五輪に採用されるブレイクダンスの全日本選手権が23、24の2日間、東京都渋谷ストリームホールで行われ、男子の岡田修平(32)=ダンサー名SHADE(シェイド)、群馬県前橋市=が3位に入った。男子ユース(中1〜高3)の内山怜音(18)=ダンサー名Lil’Bomb(リルボム)、伊勢崎市=も3位となり、ともに初の表彰台に立った。
3位決定戦 会心の踊り
大会は各部門とも全国6ブロック代表に強化指定2選手を加えた8人で争った(一部の部門はブロック代表のみ)。初日は2組に分かれた1次リーグが行われ、2人は2勝1敗の2位で決勝トーナメントに進出。最終日の準決勝はともに僅差で敗れたが、3位決定戦では会心の踊りを見せた。
岡田は随所に個性的な動きを取り入れた構成で臨み「3位入賞は素直にうれしい。まだまだ成長できる感覚をつかんだので練習に励みたい」と語った。内山はパワームーブと呼ばれるアクロバチックな動きを中心にした演技で「優勝を狙っていたので悔しい。3位決定戦は気持ちを切り替えて全てを出し切った」と話した。
男子決勝は18年夏季ユース五輪銅メダルで前回覇者の半井重幸が俣野斗亜に勝ち、2連覇を果たした。女子決勝は昨年12月の世界選手権を制した福島あゆみが同2位だった前回女王の湯浅亜実に勝ち、初優勝した。
大会は1対1の「バトル」と呼ばれる形式で、DJがかける音楽に即興でダンスを合わせ、技術力、表現力、構成などの評価点で争われた。今大会の各部門上位2選手は9月のアジア大会(杭州=中国)など国際大会に派遣される強化選手に選ばれる。大会は新型コロナウイルス感染対策のため無観客で行われた。
ブレイクダンス 1970年代に米ニューヨークで生まれたとされるストリートダンスの一種。縄張り争いを繰り広げていたギャングの抗争で、暴力ではなく踊りで対決するようになったのが始まりといわれる。逆立ちや頭を支点に回転する全身を使ったアクロバティックな踊りが特徴。音楽に合わせて踊る1対1の「バトル」形式があり、選手は愛称のダンサーネームを名乗る。「ブレイキン」とも呼ばれ、日本は80年代に米国から「輸入」して強豪国に成長した。