https://www.advertimes.com/20120409/article61471/2/

ストック型とフロー型。コンテンツ軸の性質を知って変幻自在に使いこなそう―源氏物語からニコ動まで。コンテンツを分類する3次元マトリックス


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さて次は、フロー型のコンテンツです。これは、ストック型の逆で、「鮮度が生命」のまさしく生鮮食料品のような「今、この瞬間」が勝負のコンテンツです。Twitter上に流れるニュース記事の見出しがその典型ですし、もう少し広く例を取れば、新聞やテレビに出るようなニュースやスポーツ、芸能記事、株価や為替のデータなども多くがここに該当します。

旧来からのメディア形態で言えば、新聞がその代表例です。今この文章を書いているのは、2012年の4月5日の朝6時です。今日もこれから、駅では多くのビジネスマンが4月5日付けの日経新聞朝刊を買い求めるでしょう。しかし、同じ内容の朝刊を、今日の夕方や明日の朝に売ったら、売れるでしょうか? 当然売れませんよね・・・。当たり前です。だから古新聞という言葉があり、1日も時間が経ってしまえば新聞というものは、経済的にはチリ紙以下の価値になります。その意味では、新聞は紙メディアの中では、もっともフロー性の高いメディアです。しかし、今朝発売の週刊マンガ誌を今日の夕方や明日の朝に売るのであればどうでしょうか? おそらく新聞よりは価値を認めてもらいやすく、店頭で売れやすいはずです。(駅前の路地裏などで、マンガ週刊誌は、駅のゴミ箱から拾われてて再販売が成り立っている場面を見ますが、あの商売は、新聞では成立しません)。その意味では、新聞よりも週刊マンガ誌のほうが、フロー性が低く、ストック性が高いということになります。