盗み殴られても飢えた弟に…戦争孤児7歳 地下道の記憶
孤児たちは、「かり込み」と呼ばれた行政による強制的な保護収容を恐れた。捕まったら、殺されるほどひどい扱いを受ける、と聞いていた。
https://www.asahi.com/articles/ASP8B5483P84ULZU00H.html

作家の大佛次郎は、外国人の知り合いから「なぜ日本は戦災孤児のような弱者に救いの手を差し伸べず、放ったままにしておくのか」と問われた時、

大佛は「それは経済的な事情が許さないからだ」と答えた。

しかし後になって考えてみると、これは正直な答えではないと彼は感じた。結局、日本人とは他人への情愛に欠ける冷酷な民族だというのが大佛の出した結論であった。

ジョン・ダワー『敗北を抱きしめて』より



駅の子がみな犯罪に走るのではなく立派になった人がいるとは言え、そうなれなかった人をどうして責めることができようか。
当時の孤児に対する扱いの酷さに、憤りを抱く。
孤児に関わる行政の役人や政治家は何を思っていたのか、気になっていたので、対談の記録は大変興味深かった。
https://honto.jp/netstore/pd-review_0630074131.html