1月15日、15歳の中学生・加藤颯太くんが埼玉県白岡市の自宅で意識不明の状態で見つかり、その後死亡した事件。颯太くんは8人きょうだいの大家族で、母親とその内縁の夫と同居していた。同級生、近隣住民に取材すると、家族が送っていた極貧生活が見えてくるのだ。

 同級生によると、

「颯太は小3くらいの頃から“小さい弟妹の面倒をみなきゃいけないから”ということで学校にあまり来なくなってしまいました。その前も学校には3〜4時間目に来ることが多かった。理由を聞くと、“お父さんに給食食べてこいって言われてるから”と……」

 同級生の保護者も、

「小学1年、2年の頃からあまり学校に来てなくて、登校した時は給食をたくさん食べさせてあげる、親が食べさせてあげてない、と担任は言っていました」

 そう話し、近隣住民もこう振り返る。

「ある時、あの家の小学3年生くらいの男の子がたい焼き1個を大事そうに手で抱えていて、その後ろを弟だったか妹だったかが歩いていた。声をかけたら、“3人で分けて食べるんだ”と言っていてかわいそうにと思ったことがありました」

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