アメリカ西部、ロサンゼルスの大部分の公立学校や幼稚園では、新型コロナの感染対策として子どもたちの布マスク着用を禁止しました。保健当局はオミクロン株の予防に「不十分」としています。

 ロサンゼルスの大部分の公立学校や幼稚園を管轄する統一学区内では、新型コロナ感染などが原因で、今月の新学期初日におよそ60万人いる生徒や児童らの3割ほどが欠席したということです。

 地元保健当局は、オミクロン株が猛威を振るう中で「布マスクでは不十分」と呼びかけ、統一学区でも24日から屋内外を問わず施設にいる子どもたちに布マスク着用を禁止。顔にフィットさせるための鼻部分にワイヤがついた医療用マスクを指定しています。

 一方、アメリカ・イェール大学などの研究グループは、バングラデシュの600の村およそ34万人を対象に行った調査で、マスク着用率の高かった地域で感染率が低かったとする結果を発表しました。

 調査は去年4月までの半年間行われ、マスク着用を勧めた村では、勧めなかった村と比べ、感染が疑われる症状が出た人の割合は11.6%低くなったと推定できるということです。研究グループは、マスク着用の啓発活動が重要としています。

LAの大部分の公立学校 オミクロン対策で「布マスクNG」に
https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4455743.html