村本大輔が吠える「日本のお笑い、これでいいのか?」

── 春からNYに渡米されると伺いました。なぜ、NYに行こうと思ったんですか。

村本大輔(以下、村本) 僕、41歳になるんですが、先日、眉毛に白髪が生えてることに気づいたんですよ。
それでね、「あ、今かな」って(笑)。
渡米の理由はやっぱり、アメリカのスタンドアップコメディ、コメディアンという存在を知ってしまったからです。

── 気持ちは準備OK、あとは言葉だけ、ということですね。
著書を読むと、以前もアメリカでオープンマイク(※)には何度か挑戦されていると書いてありました。
言葉がまだ不自由な時でも、手応えなどを感じられるものでしょうか。

村本 手応えは、そうですね〜。例えばクリティカルなものって、ウケたとかすべったとかを超越する時があります。

「海外に行くと日本人は”ゴジラ!ゴジラ!”って言われるけど、
ゴジラは核実験で生まれたから、お前らが作ったものなんだよ」っていうネタをアメリカでやったことがあるのですが、
その時は「オ〜!」という声の後にワーッと拍手が来て、お客さんが「クリティカルだね」と言ってくれた。

クリティカルな笑いっていうのは、コメディでブッ刺すみたいな感じなんですね。これは日本に欠けてるところかなって思います。
https://news.yahoo.co.jp/articles/53f07b0a9ebb5522e1d0d0f1291aab04f7a49569