米報道官、慰安婦発言「不快だ」 橋下氏は反論
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【ワシントン=共同】米国務省のサキ報道官は16日の記者会見で、従軍慰安婦は必要だったとした、
日本維新の会共同代表の橋下徹大阪市長による発言について「言語道断で不快だ」と非難した。

橋下市長の発言をめぐっては、在日米軍に風俗業者の利用を求めたことに絡んで米国防総省のリトル報道官が、
米軍が買春を拒否するのは「言うまでもない」と述べていたが、米政府当局者が公式の場で正面から批判したのは初めて。

これに対し、橋下市長は17日、「米国は日本占領期に日本人女性を活用した。
(日本人を)特殊な人種と批判するが、それは違う」とツイッターで反論した。

サキ報道官は従軍慰安婦について「性を目的に人身売買された女性たちの身に起きた出来事は嘆かわしく、
とてつもなく重大な人権侵害であることは明白だ。犠牲者に心から同情する」とも指摘した。

その上で報道官は「日本が過去に起因するこれらの問題の解決に近隣諸国と共に取り組み続け、
前に進むことができるような関係を構築することを期待する」と述べ、日本が歴史認識問題を克服するよう促した。

報道官が強い表現で橋下市長の発言を批判した理由について、国務省当局者は「非常に不快な発言についてコメントを求められたからだ」と説明。
「(国務省の)建物の中にいるみんなが腹を立てている」と述べた。