中国のミサイル専門家が、英秘密情報部（MI6）の助けを借りて国外に逃亡した、と英紙「エクスプレス」23日の報道でわかった。これにより、英米は中国共産党（以下、中共）の極超音速ミサイル計画に対する防衛を加速させることできる。
亡命した専門家は中共直轄の中国航空工業集団（AVIC）に所属していた。彼は、東風17型ミサイルを搭載できる最大2,000マイルの射程を実現した中距離極超音速ブーストグライド機の開発に携わっていた。
しかし、同氏は著しい成果を上げたにもかかわらず、昇進されず、指導者にも重視されなかったため、不満が募っていた。昨年9月末に香港の英国諜報機関に連絡し、家族と一緒に、特別なルートで旧イギリス植民地に渡り、安全な場所に連れて行かれた。自分が持っている情報と、コピーした技術データをMI6に報告した。その後、米中央情報局（CIA）はMI6に加わり、報告を聞いた。同専門家一家は、最終的にドイツの米軍基地に送られ、その後米国に向かった。
極超音速兵器はマッハ5（音速の5倍）を超える速度で飛行でき、ブーストグライド機の軌道は従来の弾道ミサイルよりも予測しにくいため、迎撃が困難であるという。英米とも極超音速の競争に積極的に参加している。
英外務省は現在、同事件についてコメントしないと表明した。同報道も公式に確認されていない。ところが、数日前から報道がなされたが、中共側はほとんど反応がない。
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