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ZOZOがつくばに最先端の自動化倉庫 100億円を投じる

「ゾゾタウン(ZOZOTOWN)」を運営するZOZOは、2023年8月に稼働予定のつくばの新倉庫に、100億円を投じ、先進的な自動化設備を導入する。

 新倉庫「ZOZOBASEつくば3」は、5フロア構成で延べ床面積は13万7000平方メートル。日本初導入となるピッキングした商品を注文ごとに自動で仕分けする豊田自動織機の「ポケットソーター(POCKET SOTER)や、小型の自律走行型の荷役ロボットなどを導入。従来に比べ30%の省人化を進める考え。また、再生可能エネルギーを100%を導入する。

 一方、2021年4〜12月決算は、商品取扱高(GMV)が前年同期比23.4%増の3755億円、売上高が同13.6%増の1237億円、営業利益が14.8%増の387億円、経常利益が同14.4%増の387億円、純利益が同12.3%増の266億円だった。テナントであるブランドが積極的に在庫を積み増した上、テレビやウェブ、SNS、ユーチューブなどを組み合わせたプロモーション施策が商品取扱高を押し上げた。10〜12月の平均出荷単価は8592円で、前年同期比0.9%増とわずかながら上昇した。商品単価は同3.1%減の4167円と低下したものの、まとめ買いの件数が増えた。倉庫内の作業効率化により、物流関連費用も同期間で0.5ポイント削減するなど、販売面の効率化施策が効果を上げつつある。

 4〜12月期の主力の「ゾゾタウン」のGMVは同8.0%増。親会社のZホールディングスと組む「ペイペイモール」での販売は約2倍の315億円と引き続き急成長し、全体を押し上げた。