新型コロナウイルスの感染急拡大で保健センター(保健所に相当)の業務が逼迫している名古屋市は、センターによる感染経路や濃厚接触者に関する感染者への聞き取り調査を当面、中止している。
 これを受けて市は、症状が軽い感染者本人から知人に、濃厚接触の可能性があることを伝えてもらうよう要請。連絡を受けた人には、屋内外を問わず感染者と飲食をしたか、換気されていないところで1時間以上一緒にいたかなど、濃厚接触者の定義に当てはまるかを自身で調べてもらう。
 当てはまる場合は、感染者と会った日から10日間は自宅待機してもらう。その間、発熱などの症状があれば医療機関を受診する。自身が濃厚接触者に当たることを保健センターに報告する必要はない。
 一方、重症化の恐れのある高齢者・障害者施設では従来通り、保健センターが濃厚接触者を特定。濃厚接触となった全員にPCR検査を実施し、感染の拡大を防ぐ運用をしている。

https://www.chunichi.co.jp/article/408658