一人一人の温室効果ガス削減量「見える化」…環境省実証へ、ポイント付与も
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環境省は新年度から5か年計画で、環境に配慮した行動による個人の温室効果ガスの削減量を「見える化」する実証事業を始める。
人工知能(AI)などのデジタル技術を使い、個人の排出量を客観的に証明するシステムを構築する。削減量に応じて金銭的なポイントなどを付与し、国民に脱炭素型のライフスタイルへの転換を促す。

実証事業は、環境省が企業や自治体の共同事業体に委託して行う。事業体は個人から同意を得た上で、モノをインターネットでつなぐIoTや、スマートフォンの位置情報アプリなどを通じて脱炭素につながる行動履歴を収集する。

具体的には▽再生可能エネルギーで発電した電気に契約変更・電気使用量の削減▽移動手段をマイカーから公共交通機関に切り替え▽電気自動車(EV)など環境配慮型の商品購入▽エアコンの設定温度の変更――などを想定している。

集めた行動履歴は、AIを使って分析し、一人一人の二酸化炭素(CO2)の削減量を客観的に算出するほか、個人の生活様式に合った具体的な節電方法などを提案する。


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