立てこもり11時間、投げ入れられた閃光弾 事件前日には怒鳴り声

埼玉県ふじみ野市の住宅で27日夜に起きた立てこもり事件では、人質となった医師の鈴木純一さん(44)が猟銃で撃たれ、死亡した。現場で何が起きていたのか――。

事件発生後、県警の交渉官は電話で渡辺宏容疑者(66)の説得を続けていた。しかし自宅内部の状況がわからず、情報は容疑者との会話に限られた。捜査関係者は「銃を持っており、近づけなかった」と話す。
 数回やりとりするなかで、渡辺容疑者は「被害者を救出したい」「被害者が動かない」などと答えたが、鈴木さん本人と話すことはできなかった。

 そのうち、渡辺容疑者から応答がなくなり、立てこもりから11時間近くたった28日午前8時に防弾チョッキを装備した埼玉県警の特殊部隊が玄関のカギを壊して突入。閃光(せんこう)弾を投げ入れ、部隊はすぐ右手の6畳の和室へ。そこで渡辺容疑者の身柄を確保した。

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