「安物のヒトラー」「暗黒軍団」大阪W選 悪口大会でスタート
2015年11月06日 17時00分

 大阪府知事選が5日告示され、自民党が推薦し民主、共産両党の地元組織が支援する無所属新人で元府議の栗原貴子氏(53)、
政治団体・大阪維新の会の現職で再選を目指す松井一郎氏(51)、無所属新人で元府立高教諭の美馬幸則氏(65)の3人が届け出た。
8日告示の大阪市長選とのダブル選がスタート、ともに22日に投開票される。

 争点は4年前のダブル選で初当選した松井氏と代表の橋下徹大阪市長(46)が進めてきた「大阪維新政治」への評価や、
5月の住民投票で否決された「大阪都構想」への再挑戦の是非で、結果は橋下氏が新たに立ち上げた国政政党「おおさか維新の会」の党勢も左右しそうだ。

 栗原氏の応援に入った自民党大阪府連会長の中山泰秀衆院議員(45)は橋下氏を猛烈にこき下ろした。
これまでの維新政治を全否定したうえで「安物のヒトラーに乗っ取られている場合じゃない。新しいリーダーをつくりましょう」と呼びかけていた。

 市長選に立候補を表明している元市議の柳本顕氏(41)は栗原氏の事務所前で出陣式に参加。
栗原氏に対して「みなさまの前で人生2度目のプロポーズをしたい。11月22日、いい夫婦になりましょう。私たちはくそ真面目なんです」と“ラブコール”。
聴衆からは大きな歓声が上がったが、栗原氏は返答を8日まで保留する“じらしプレー”をした。

 既婚者2人によるおちゃめなやりとりに会場は大盛り上がりだったが、女性問題を抱える中山氏の表情だけは硬かった。

 一方、維新は都構想を進めるためにダブル選での2勝が必要で、橋下氏を前面に押し出した選挙戦を展開する。
橋下氏は自民党と共産党が反維新で結束していることをやり玉に挙げ「自民党から共産党までの暗黒軍団」「デタラメやり放題のなれ合い政治」とバッサリ切り捨てた。

 悪口を言い合う選挙戦よりも政策論で戦う姿が見たいものだ。
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