千葉県松戸市のぬいぐるみ人形劇団「劇団こぐま座」が、盗難事件で壊されたトラックに別れを告げるイベントを開き、ユーチューブの劇団公式チャンネルでその様子の公開が始まった。コロナ禍で公演が激減する中で被害に遭い、劇団は存続をあきらめかけたが、多くの支援で思いとどまった。イベントには、感謝とともに、劇団の新たな「船出」への決意が込められている。(鈴木伸彦)

トラックは8日夜から9日にかけて松戸市の劇団駐車場から盗まれた。11日に茨城県で見つかったものの、壊されており、処分せざるを得なくなった。トラックを保管した外国籍の3人が盗品等保管の疑いで逮捕されたが、誰が盗んだのかはいまだ分かっていない。

 別れのイベントは22日、被害現場の駐車場で行った。トラックは埼玉県の会社が無料でレッカー移動してくれた。その荷台を舞台に、一緒に盗まれて戻ってきたばかりの「ピノッキオ」などの着ぐるみを着た劇団員たちが次々と登場。新型コロナの感染拡大で無観客ではあったが、熱のこもった踊りや歌を披露した。

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