「デモから生まれた政治家」れいわ新選組代表 山本太郎さん 「政治が暴走しそうな時こそ声を上げる」
https://www.tokyo-np.co.jp/article/152526

◆国民の命を軽視する姿勢を目の当たりにして、こらえ切れなくなった
 「原発反対」「子どもを守れ」「地球を守れ」―。
 2011年9月19日の「さようなら原発5万人集会」。山本太郎さん(47)は東京・明治公園に設けたステージでマイクを握った。東京電力福島第一原発事故から半年が経過。俳優の仕事を失うリスクを顧みず、反原発の活動に身を投じていた。その歯切れいい訴えに、あふれ返る参加者は大きな拍手や歓声で応えた。
 芸能界では「スポンサーは神のような存在」(山本さん)。企業が絡んだ社会問題への発言はタブーだ。山本さんも、政府や東電の原発事故へのお粗末な対応に「恐怖や不信感」を抱きながら、当初は心の底に封じ込めていた。
 だが、政府は原発事故について「直ちに健康被害はない」などと繰り返す。国民の命を軽視するような姿勢を目の当たりにして、こらえ切れなくなった。