「遠野和紙」の伝統守る いわき・入遠野中生が紙すき体験
2022年01月30日 08時05分
遠野和紙の紙すきに挑戦する生徒
入遠野中は２８日、いわき市の同校で、地域に伝わる伝統工芸紙「遠野和紙」の紙すき体験を行った。１、２年生約２０人が、全て地元産の原料で作られる遠野和紙の魅力や、伝統継承の難しさなどを学んだ。
地域に根差して仕事をする人々の思いを理解し、自らの生き方や将来の職業選択を考えることなどが目的。遠野和紙の販売や紙すき体験などに取り組む工房「遠野紙子屋」の職人平山祐さん、遠野オートキャンプ場長の田直幸さんが講師を務めた。
生徒たちは、平山さんの指導を受けながら、はがきサイズの紙すきに挑戦。すいた紙に折り紙を散らすなどして、世界に一枚だけの和紙を作った。すいた和紙は窓ガラスに貼り、数日間乾燥させて完成させる。講師へのお礼の言葉で、根本栖恋（せれん）さん（２年）は「和紙の作り方をしっかり覚えて後輩や家族に伝え、遠野の伝統を守りたい」と述べた。
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