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伊藤美誠、3年ぶり3度目V「最初から最後まで自分らしい卓球ができた。幸せです」 初のみまひな決勝制す…全日本卓球

◆卓球 全日本選手権 最終日(30日、東京体育館)

 女子シングルスで伊藤美誠(スターツ)が3年ぶり3度目の優勝を飾った。決勝で初の3冠を狙った早田ひな(日本生命)を4―1で下した。サーブ、レシーブ、台上など多彩な技術で女王に返り咲き、コート上での優勝インタビューでは「最初から最後まで自分らしい卓球ができたかなと思います。たくさんの方の前でいろんなプレーを出すことができて幸せです」と満開の笑顔を見せた。

 早田とは29日にともに女子ダブルスを制したばかり。同い年の親友であるとともに、良きライバルだ。昨年まで全日本選手権で3年連続で準決勝で戦っていたが、今大会は決勝で当たる可能性のある組み合わせとなった。

 ただ、女子ダブルス決勝後の2人並んでの会見では「(準決勝で)勝たないと対戦できないのでまずは勝つこと。目の前の試合を勝つことが一番の目標。どう目の前の1本を取るかを考えながらやる」と冷静なコメント。結果的に準決勝は木原美悠(エリートアカデミー)が棄権となったが、早田が加藤美優(日本ペイントマレッツ)を破ったことで、決勝では初の“みまひな”対決が実現。「早田選手はどんな体勢でも、どんな状態でも返ってくると思って試合をしていた」と立ち上がりから長いサーブを繰り出すなど、高い集中力と大胆さで勝ちきった。

 伊藤はシングルスで18年の初優勝から2連覇している。過去2大会は女王の座を譲ったが、昨年の東京五輪では金銀銅メダルを獲得。直後の全日本でも日本女子のエースとしての姿を見せた。東京五輪で水谷隼と金メダルに輝いた混合ダブルスは“卒業”し、今後はシングルスとダブルスで打倒・中国を目指すことを決意・その2種目で、まずは日本の頂点に立った。