動物園のスポークスマンによると、母親は近くにいた来園客やスタッフが止めようとするのを振り切って異常な行動に出たそうで、当時の様子をこのように説明した。

「ズズは金属製の柵の反対側から、親子の様子を見ていました。そして女児が溝に転落すると、立ち上がってゆっくりと溝に近づき、女児の匂いを嗅ぐとその場から去っていきました。」

「飼育係はズズを囲いの中にある施設に誘い出し、その間に別のスタッフが女児を助け出しました。」

「もしズズが女児を獲物と捉えて反応していたら…と考えただけでも恐ろしい話ですが、幸いなことにヒグマの牙や爪などによってできた傷はひとつもありませんでした。」

女児は5メートルの高さから落下したことによる脳震とうと診断され、頭部に開放性損傷を負ったという。軽いショック状態ではあるものの容体は安定しており、しばらくは医師の監視下に置かれるそうだ。
https://news.livedoor.com/article/detail/21596405/
なお動機については明らかになっていないものの、警察は母親を殺人未遂容疑で逮捕しており、刑が確定すれば懲役15年となるという。

ちなみに昨年3月には、アメリカの動物園で2歳の娘を連れた父親がゾウ舎に侵入し、ゾウに襲われそうになった。父親は雄のアフリカゾウと記念撮影をしようとしたという。