手足を固定された男性が自宅で死亡 逮捕監禁容疑で同居家族3人逮捕
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川崎市内の自宅で約4カ月にわたって長男(当時37)を拘束したとして、神奈川県警麻生署は31日、
両親や妹ら家族3人を逮捕監禁容疑で逮捕し、発表した。監禁されていた場所は排泄(はいせつ)物も
処理されなかったという。

長男は昨年9月に死亡しており、司法解剖の結果、死因は排泄物に含まれる細菌による感染症だった。
同署は保護責任者遺棄致死容疑を視野に捜査している。

亡くなったのは川崎市麻生区栗木台5丁目の無職、横山雄一郎さん。逮捕されたのは父親の直樹容疑者(70)、
母親の純子容疑者(65)、妹(36)のいずれも同居していた無職の3人で、直樹容疑者は容疑を認め、
順子容疑者と妹は否認しているという。

署によると、3人は昨年5月4日ごろから同9月6日まで、雄一郎さんの両手両脚を手錠などで固定するなどして
自宅内に閉じ込めた疑いがある。9月6日に直樹容疑者から「息子が亡くなった」と同署に通報があり、
署員が駆けつけたところ、雄一郎さんは自宅1階の階段付近で服を着ず手錠と足錠をつけて倒れていたという。

容疑者らは調べに対し、雄一郎さんは大学生のころから自宅で暴れるようになったが、雄一郎さんが
病院に行きたがらなかったため医療機関は受診しなかったなどと説明しているという。

雄一郎さんは5年ほど前から服を着ていなかったといい、昨年5月4日に雄一郎さんが服を着ないで外出し、
保護した警察から引き渡しを受けてから監禁していたという。監禁中、直樹容疑者が弁当や流動食を
与えていたが、8月上旬ごろには動かなくなっていったという。

署によると、
直樹容疑者は「外に出られなくしたことは間違いありません」と供述。
順子容疑者は「不法に逮捕監禁したとは思っていません」、
妹は「なんで私が逮捕されたのかわかりません」
と話しているという。