この『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』をあえて論じるのであれば、これまでの一連の「スパイダーマン」の物語に通念してきたテーマである「大いなる力には、大いなる責任が伴う(With Great Power, Comes Great Responsibility)」という言葉に触れるのが賢明であろう。
もっとも、『アベンジャーズ』をはじめとしたアメコミヒーロー映画がこんなにも隆盛を極めている背景には、時代に即した新たな要素を付け加えてもブレない強固な原作の存在や、フランチャイズ化という一種のリスクヘッジのようなビジネス的要因はもちろん、作品の内部にも“正義”を問いかけるといった様々な社会的な含意が現代の観客に刺さっていることは言うまでもない。
【ネタバレあり】『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』から考えるヒーローの定義
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