英国が新型コロナウイルス対策の行動規制下にあった時期に、首相官邸でパーティーが複数回開かれていた問題で、政府高官による内部調査の報告書が31日、ジョンソン首相側に提出された。

英BBC放送などによると、報告書はコロナ規制違反のパーティー問題について「あまりにも配慮が足りなかったように思われる」と非難。英首相官邸などに対し「リーダーシップと判断力が欠如していた」と断罪した。報告書を受けて、与野党の批判はさらに高まることが予想され、ジョンソン氏は、苦境に立たされそうだ。

疑惑をめぐっては、ジョンソン氏は1月12日、2020年5月20日に官邸で開かれたパーティーに参加したことを議会で認め、謝罪した。20年5月当時はロックダウン(都市封鎖)を実施中で、政府は仕事で不可欠な場合などを除き、屋外での同居人以外の面会は1人に制限していた。

室内での同居人以外との集まりが原則禁じられていた21年4月にも、官邸で職員らが飲酒やダンスを伴うパーティーを開いたことが発覚。与党・保守党内で首相交代につながる党首の信任投票実施を要求する議員の数が増えており、政権への逆風が強まっている。https://news.yahoo.co.jp/articles/592c1f6f985e4f71186ae63752cf6fe6dd394612