民法、子への「懲戒権」削除へ
再婚後出産は「現夫の子」
2022/2/1 19:24 (JST)
2/1 19:37 (JST)updated
法制審議会（法相の諮問機関）の親子法制部会は1日、親権者に必要な範囲で子どもを戒めることを認める「懲戒権」を削除し、体罰禁止を明記した民法改正の要綱案をまとめた。しつけを口実に虐待が正当化されているとの指摘を受けた見直し。
部会は、子の父を決める民法の「嫡出推定」も見直す。離婚後300日以内に生まれた子を「前夫の子」とみなす規定は維持しつつ、女性が出産時点で再婚していれば「現夫の子」とする。女性が離婚後に別の男性との子を産んだ場合、前夫の子となるのを避けるため出生届を出さず、無戸籍になるのを防ぐ狙い。女性を対象にした100日間の再婚禁止期間も廃止する。
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