埼玉県ふじみ野市で医師が殺害された立てこもり事件で、容疑者は事件当日、以前、母親の介護を担当した別の事業所にも電話をかけて、自宅に呼び出そうとしていた疑いがあることが関係者への取材で分かりました。

埼玉県ふじみ野市内の介護サービス事業所によりますと、渡邊容疑者の母親が介護サービスを利用していた当時、容疑者は毎朝のように苦情の電話をかけてきたということです。

そして職員が容疑者の対応に疲弊し、身の危険も感じるようになったため、事業所のほうからサービスを断ったということです。

事件当日は午後0時半ごろに電話をかけてきて、未払いの料金の支払いをしたいと言って自宅に来るよう求めたり、母親に線香をあげにくるよう持ちかけたりしてきたということです。

当初は穏やかな口調でしたが、事業所が辞退を申し出ると容疑者は「なぜ、お前は最初にご愁傷さまが言えないんだ」とどなり、強い口調で自宅に来るよう求めてきたということです。

事業所は「しつこく呼びつけられ、気持ち悪さを感じた。もし応じていたら人質になっていたかもしれないと思うと怖いです」と話していました。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220201/k10013461461000.html